天巫泰之先生の日記

2011-03-09

よい運ってなんでしょう?

究極的には、「よい運」も「悪い運」もないのだと思っています。
鑑定的にはわかりやすくするために、微妙なニュアンスでお伝えしますが、人生は「万事塞翁が馬」です。

よい事があとで悪い出来事のきっかけになることもあります。
悪い出来事だと思っていたことが、結果的に幸運を招いたり。

私にとって、幸運な人というのは、平凡な人生のなか、大きな事故にあわない。大病を患うことがない。
家族や親密におつきあいしている人も、大事故や大病にあわない。
家族や親しくしている人達と、ささやかな喜びを共有して、仲良く過ごせる人。
そんな人が幸運な方だと思っています。

社会で成功している人達の命式や運勢をみていると、さほど強運とはいいがたい方がいます。
命式でみる宿命では「身弱」で、我が身が弱くても、歴史に残る偉業と人気を勝ち得た人もいます。
その反対に、強運の命式と運勢でも、成功者とはいえない有名人もいます。

成功=幸せとはいえないものなのですね。
仕事で大成功を手にすると、仕事を優先的にするために、家族との時間をとれなくなっていきます。
家族運も恋愛運も仕事運も金運も。
それらを持続することはとても難しいものだと思います。

「よい運」とはバランスがとれている状態です。
みんなそこそこの幸せなら叶えられるかもしれません。

どんなに仕事で大成功を果たしても、病弱になる方もいます。
素晴らしい功績を残してきたのに、会社から追いだされてしまう方もいます。
スターになると、恋愛が制限されることもあります。
プライバシーがなかなか守れなくなることもあります。

「よい運」とは、今の人生にある程度、満足できる生活をしていると、自分自身が思えること。
よい運も悪い運も、本来は自分自身が決めること、ですね。
仕事第一の人は仕事がうまくいくことが「よい運」だと思えるのでしょう。
恋愛や家族が第一だと思う人は、良縁の人と巡り会えることが「よい運」だと思えるのでしょう。
素晴らしい作品を生み出すことが第一だと思える人は、傑作をつくれることが「よい運」だと思えるのでしょう。

人のために人生を捧げることが第一だと思える人は、人のために生きることができれば「よい運」。
ですが、いずれにしても、どれもおなじレベルのよい運だと思います。
人のために尽くす人生も、家族と仲良く生きる人生も、おなじく尊いものです。

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