青龍子先生の日記

2017-05-26

海に捨てたゴミが調味料になる

海に流された、プラスティックゴミは、

「食塩」に混じって、
わたしたちの食卓に戻ってきます。

世界各地の海塩16ブランドを
調べたところ、

15種類に、
プラスティック粒子が含まれていた
ことがわかりました。

甲殻類を好むヨーロッパの人々は、

1年に、最大1万1、000個の
プラスティック粒子を食べている

可能性があるとも
推測されています。


海に流されていった
プラスティックゴミは、

そのうちに細かく砕かれて
微小な断片となり、

塩辛い調味料の一部となって
私たちの元へ戻ってきます。


そんな事実を、

マレーシアの研究グループが、

学術誌「Nature」の「Scientific Reports」
で発表しました。


これまでの研究では、

魚や貝など塩以外の海産物から
プラスティックが見つかっているが、

塩についての研究は
今回が初めてです。


調査の対象となったのは、

8カ国で製造された16種類の海塩。

そのうち15種類に、
プラスティックの粒子が含まれていた
ことがわかりました。

これらは、
あらゆる種類のプラスティック製品や
ポリアクリル系繊維、塗料に

使われているものです。


これらの調査結果と世界の
塩の消費に関するデータに基づいて
推測したところ、

食事に含まれる塩分を
すべて海塩から摂取すると仮定した場合、

人々は、海塩に含まれる
プラスティック粒子を、

1年に約37粒食べることになる
可能性があるといいます。

一方で過去の研究によると、

甲殻類を好むヨーロッパの人々は、

1年に最大1万1、000個の
プラスティック粒子を食べている
可能性があると推測されています。

この量が健康上のリスクをもたらすかどうかは、
まだ明らかになっていません。

プラスティックの使用量は増える一方。

洗顔剤などに使われている
微細なプラスティック粒子が、
下水処理を通り抜けて、
食物連鎖に入り込んでいることも
報告されています。


海や湖で、プラスティックが
徐々に蓄積し、

結果的に、水環境からの生産物に
蓄積する可能性があります。

さまざまな海産物に含まれる
プラスティックを、

定期的に定量化して
特徴を調べる必要があると、

論文では述べられています。


「因果応報」



帰ってきます。

このくらいのゴミ…

こんな大きな海、広い砂浜ならば、
捨てても大丈夫だろう…


軽い気持ちで、
捨ててしまったゴミが、
身近な、毎日使う食塩に混ざって、

私たちの身体の中に帰ってきます。



青龍子

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