青龍子先生の日記

2017-05-30

エンジンのかからないブルトーザー

幸いにも、私が担当した現場ではありませんでした。

知人が担当した現場でのエピソードです。

ある日、知人の現場監督が青い顔をして
私のもとを訪れました。

午前11時くらいだったと記憶しています。

監督:「なにが・・・なんだか・・・・・わからないよ」
私:「えっ! わからないって? なにが??」
監督:「職人全員が逃げてしまったんだよ、
だれも現場に来なくなってしまったんだよ」
私:「どうして???」

彼の話の概要は、こうです。
住宅を建てるため、地鎮祭も無事終わり、
準備も整い、資材や機械を運びこみ始めました。

工事がすすんだ、ある日のこと、
急にブルトーザーが動かなくなったとの事でした。
メーカーの担当者を呼んでも、
エンジニアを呼んでも、
ブルトーザーが動く事はありませんでした。

まして・・・・・
どの担当者も、調べた人たち全員、
同じ言葉を口にしました。

「どこも悪くないですよ・・・・いくら調べてもわからない」

ブルトーザーは、故障していませんでした。
でも、だれがスイッチを入れても動かないのです。
そのうちに、
強引に動かそうとした職人が
つぎからつぎへと怪我や事故を起こすようになりました。


やがて・・・・・
職人のひとりが、近所で暮らす古老に
ある話を聞いてきました。

その計画予定地は、
元は神社だった事がわかりました。

昼休み中、聞いてきた職人が、
同僚の職人たちに、その話をしました。
段段と、職人たちの間に、
その話が広まる事になりました。

そして・・・・・
職人の間で、比較的声の大きい職人が、
ブルトーザーのエンジンがかからないのは、

「神社の祟りのせいだ!」

と言い放ったのでした。

それから、
津波が家や車や人を飲み込むように、
職人たちの間の輪がくずれ始めました。

ひとり、またひとりと・・・・・
とうとう最後は、
ひとりの職人も来なくなりました。

ブルトーザーのエンジンがかからない事を
気味悪がってです。

だれひとり、いなくなりました。


そこで、
困った監督が
私の元を訪ねてきました。

監督:「どうしたら・・・いいだろう・・・・」

私は、すぐに閃きました。
先日偶然観た、テレビの映像を思い出しました。
ある地方の山中で、
わら人形がみつかったという事件が
報道されていました。

その日は、偶然、私は家に居て
そのテレビ報道を観ていました。

マツタケ狩りに山に入った人が
わら人形を
偶然発見したとの事でした。

一体のわら人形が、
杉の木に釘で打ちつけられていました。

いわゆる・・・・・呪い釘です。

発見した人は、気味がわるくなり、
山を下り地元の警察や消防団へ届けました。

その山のある地域では、
この「わら人形」事件が話題になりました。

その地域の自治会長は、
色々なツテをたどって、
あるひとりの密教僧へたどりつきます。

その密教僧が、
わら人形を
杉の木からとりはずす儀式を
することになりました。

その模様が、テレビ中継されることになりました。
私は、その映像を自宅で観ることになります。

修験僧は、
たくさんの仲間の修験僧をひきつれて
山へ入ります。
そこで、密教伝来の儀式をとりおこないます。
その一部始終が放送されました。

私は、監督から相談を受けて、すぐに、
この修験僧へ連絡をとることにしました。

後日私が電話で、
建築現場での一部始終を話すと
修験僧は、引き受けてくれました。

修験僧は、
建築現場を訪れてくれ、
お祓いの儀式をとりおこなってくれました。

建築予定地である土地の“お祓い”です。
もともと、聖地である、神社跡地です。
そこへ、
一般の家族が家を建て
生活をしようとするわけです。

それなりの“礼”が必要になります。

修験僧は、丁寧に教えてくれました。
準備すべき、お供え物は、
どういう食物を用意すればいいのか。
その飾り方、供え方などです。

そして、現地にて、
修験僧自ら儀式を
とりおこなってくれました。

儀式が終わり、
修験僧が話してくれました。

僧:「さくらの木がみえるよ・・・」
「ひとりのお婆さんが孫をおぶっている・・・・・」
「孫がさくらの花をほしがったんだなぁ・・・
それでお婆さんはさくらの枝を一本折ってしまったんだ」
「このさくらが御神木だったんだ・・・」

「さくらの花が満開の映像がみえたから、
もうだいじょうぶ・・・お祓いはうまくいったよ・・・」


この儀式の後、
ブルトーザーは、正常に動くようになります。

職人たちも、ひとりふたりと・・・
現場に集まってくるようになりました。

それからは、職人たちが
現場で怪我をしたり、事故にあったりする事は
ありませんでした。

家も、無事、完成することになりました。

この出来事以来、
現場監督をはじめ、大工の棟梁までも、

「地鎮祭」

を重要に考えるようになりました。

いままでの慣習どおり、
おきまりの儀式として考える事は
この後、決してありませんでした。

関係者全員、“体験者”です。

生きた“証人”となりました。


このお祓いをした修験僧、
実は、
私の風水の師匠です。



今日は、ここまでにいたします。

次回も、
私の魂をふるわせた実例について
書かせていただきます。

あなたがどうがんばっても
解決できない問題だとすれば
どうしますか。

目に見えない力、
影響によるものだとすれば
これまでのあなたの経験や知識、
多くの本やセミナーで得た知識も
人生経験を注ぎこんだとしても
解決することはできません。

人生を変えてしまうような
建築、土地だったら、どうしますか。

あなたの悩みの原因が
いますんでいる家や
その家が建っている土地だったら
どうしますか!



青龍子

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