人は誰でも葛藤の中で生きて行きます。煩悩と葛藤の中で生きていると、失敗の道を選択して苦しい人生を送る人がいれば、その逆の道を選んで無難な人生を送ったり成功したりする人がいます。 出発点や同じ条件でも自分が選択した選択肢によって異なる結果が出ます。

運勢を見る視線にも正反対の観点があり得ます。ほとんど同じ四柱命式を持って生まれたにもかかわらず、それに対する観点と対応が完全に異なる場合がそれです。もちろん、その観点によって当事者たちは全く違う人生を送るようになり、未来の成就度も全く違うように現れるようになります。

官殺混雑の女性二人が代表的な事例です。命式に正官と偏官が混雑しているのを官殺混雑といいます。自分の命式に官星である、男性が多いと見なすのです。つまり、周りに男性は多いが、真の人生のパートナーに出会うことは難しいという意味に解釈します。もちろん、最終的な結論は運の流れまで参考にして判断しなければなりません。

そんなわけで、官殺混雑の構成である女性は異性関係による屈曲と混乱がたくさんあります。複雑な異性関係のため、夫の運が悪い時が多いのはもちろん、再婚または未亡人になる場合もあります。

官殺混雑の二人の女性の人生を比べてみます。ある女性は複雑な男の関係で二度の破局を迎えたが、また別の女性は堅実な夫と結婚して幸せな家庭を築いて生きています。同じ命式である二人の人生が全く違うのは果して何だったんでしょうか?

それはまさに自分の運勢を見る観点でした。破局を経験した女性は絶えない男たちの求愛攻勢に酔って暮らしました。つまり、自分がすごくて男たちが集まると間違って思って何が大事なのか分からずにたくさんの男と縁を結んだんです。結局、どの男とも良い縁になれず心の傷だけ残るようになりました。

一方、幸せな家庭を築いた女性は男たちに出会いましたが、自分なりの観点を作りました。多くの出会いの中で男を見る目を養って本当に堅実な人だという気がする男を選択し、希望を自ら創造したのです。同じ命式であるにもかかわらず、どんな観点でどう対応したのかが、天と地ほどの差の結果を作ったのです。

完全に違う結論はもちろん、生きていく姿そのものが変わったのです。世の中の多くのことがそうですが、自分の命式もやはりどのように見てどのように行動するかによって人生が変わるのです。

良い運を呼び込むには戦略的な選択と集中が必要です。ここに加えて洞察力まで備えれば、自分をどん底に押し込む愚かな過ちはしません。

-昭晴-